対象催名 | 第10回日本静脈経腸栄養学会 近畿支部学術集会 |
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日付 | 平成30年7月7日(土) |
救済措置 対応責任者 |
当番会長 小谷穣治 |
救済措置 |
1)事前参加申込をしており、入金済の方について 個別にメールで連絡を差し上げ、登録された住所宛に学会誌、参加証および領収証を発送いたします。 |
2)事前参加申込をされたものの、入金をしておられない方について 学会誌及び参加証、領収証の発送は行いません。 大変申し訳ありません。 |
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3)事前申込なしで当日来参加をする予定であったが来場できなかった方について 学会誌及び参加証、領収証の発送は行いません。 大変申し訳ありません。 |
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4)発表または司会予定であったが来場できなかった方の業績扱いについては、抄録に掲載されている発表者および司会者の業績とさせていただきます。 交代で発表、または司会をされた方には大変申し訳ありません。 |
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問合せ先 |
第10回日本静脈経腸栄養学会近畿支部学術集会運営事務局 株式会社 インターグループ内 〒531-0072 大阪市北区豊崎3-20-1 インターグループビル TEL:06-6375-9477|FAX:06-6376-2362 E-mail: jspen_kinki2018@intergroup.co.jp |
この度、第10回日本静脈経腸栄養学会近畿支部学術集会を2018年7月7日(土)に神戸国際会議場にて開催いたします。今回は、兵庫医科大学のNSTをともに立ち上げた盟友である矢吹浩子先生に副会長となっていただきました。私は医者人生の前半を外科、後半を救急の分野で急性期医療の臨床に携わってきましたが、一方、矢吹副会長は長らく大学病院で看護師として様々な分野の医療に関わり、そして現在は看護部長として経営も含めた医療の全体像を俯瞰しています。このような異なる分野の二人がお互いを補完し合って、広い分野、多くの職種の医療スタッフの方々にとって有意義となる会にするべく、鋭意準備を進めております。
日本静脈経腸栄養学会は「わが国の栄養管理・栄養療法の基盤を構築する」という目標を掲げ、医師以外の多くのメディカルスタッフも参加し、現在では会員数20,000人を越える大きな学会となりました。その中でも近畿支部会は最も多くの会員を持つ支部会となっています。この最大規模の近畿支部会の第1回の本学術集会も私どもが主幹させていただきましたので、このたび節目となる第10回を再び担当させていただけることは、大変な栄誉と受け止めると同時に、皆様よりご期待いただいていることに対し、身の引き締まる思いです。そこで「10年」という時間軸にこだわり、栄養療法の10年の歩みを振り返り、そしてこの次の10年を見据えるというコンセプトのもとに、タイトルを「栄養療法-今までの10年、これからの10年」とさせていただきました。また、伏線として、高齢化社会、栄養と運動・リハビリテーションを念頭に置き、シンポジウム3つと特別講演1つを組みました。
我が国では2025年問題を前にして入院患者の高齢化は確実に進んでおり、高齢者特有の問題を有した患者と家族への医療提供に新たな課題が現れてきています。そこで、シンポジウム1では、高齢者の病気の予防および高齢者が病気を乗り切るための栄養療法について議論したいと思います。さらに、退院し地域に戻った後も最期まで元気に生きるためのリハビリ・運動療法における栄養の重要性についても議論したいと思います。指定演題に加えて公募演題も考えております。
すでに栄養サポートチームは市民権を得て、多くのメディカルスタッフが栄養療法の意義を理解しています。加えて、新しいエビデンスに基づき、製剤もデバイスも方法もより安全で便利なものが開発されました。しかしながら、これらのトレンドに伴ってわが国における栄養治療の効果がどれくらい向上し、合併症が克服されたかは今後も議論は必要だと思います。実際には、栄養療法に対する施設間の温度差は、まだまだ解消されたとは言い難いのが現状です。そこで、シンポジウム2では、最近の栄養療法の発展を推進されてきたベテランの先生がたに、ご自身のご経験を鑑みて近未来のあるべき臨床栄養管理についてお話いただきます。
ここ30年ほどの間に手術患者や重度外傷、重症感染症などの重症患者の手術や集中治療は格段に進歩し、標準化され、確実に生存率が向上して来ました。この中にはもちろん栄養管理も含まれます。しかし、退院後には免疫能や身体機能、精神機能が落ち、QOLが低下したり、最終的には死亡してしまう例多く、ICU-acquired weakness(ICU-AW)という病態で認識されています。また、ICU患者の高齢化もますます進み、高齢者特有の重症病態を鑑みた栄養治療を考えるべきかもしれません。折しも、昨年は「日本版重症患者の栄養治療ガイドライン」が発刊され、本年にはそのsupplementとして病態別の各論が発刊されます。そこで、シンポジウム3では、重症病態の栄養治療の最新のエビデンス、その実施方法の工夫、さらにはICU-AWを予防するためのリハビリ・運動療法と栄養の重要性についても議論したいと思います。指定演題に加えて公募演題も考えております。
遠藤先生は、認知症の名医で、多くの認知症予防プログラムを開発され、また認知症の知識を広く理解してもらうために、病院にとどまらず、講演会、テレビや雑誌などさまざまな分野で啓発をされています。著者には「認知症・アルツハイマー病がよくわかる本」(主婦の友社)など多くのものがあり、またNHKの「シリーズ 認知症」、テレビ朝日系列の人気番組「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」など高齢者福祉関係の番組への出演も多く、認知症に関する国内屈指の専門家です。この度は、本学術集会の伏線である高齢者をキーワードに、ご専門の中から特に高齢者の栄養に関するトピックスをお話いただきます。
遠藤英俊先生 略歴・講演概要
今回の特別企画は「美容と栄養」です。演者の小村十樹子先生は、
私が彼女の医学生時代から知る旧知の友人でもあり、
当時から我々の仲間うちでは「トリちゃん」と呼ばれています。
いわゆる苦学生で、夜に大学病院の地下の大浴場に来ていたことを
よく覚えています。一方で、とても利発で行動力がある学生だったので、
いずれ自分の思う医療を展開する実業家になる予感もありました。
それが美容医療だと知ったときは、「さすがトリちゃん!目のつけどころがいい!」
と思ったものです。
さて、トリちゃんとは年に1~2回のペースで食事に行きますが、
昨年の食事会で、「きれいになろうと思ったら、
外側だけじゃなくて体の内側を変えなあかんのよ。
内面に重要なのは、栄養とエクササイズなんよ。
それって重症の患者とか手術の患者でも同じらしいね~。」
という話になり、その時私は、「JSPENは今まで疾患を持った“患者”を対象に
代謝栄養学を展開してきたけど、実はそのマーケットは美容という
自由診療の世界に大きく広がっているのではないか、
そしてそこでも我々の知見や経験が活かせるところがあるのではないか」と
思ったのです。そこで、美容業界のカリスマであるトリちゃんに、
我々の知らない「美容と栄養」のお話をしていただき、
あちらの世界を知るきっかけにしたいと思い立ちました。
また、トリちゃんは、「人生100年時代、100歳まで美しく生きられるような
医療を展開したいわ。」といつも言っていますので、
「100年人生をどう美しく生きるか」という観点でもお話してくれると思います。
みなさん、得する話が聞けると思いますよ!乞うご期待!
小村十樹子先生 略歴・講演概要
これらの他にも教育講演、シンポジウム、一般演題、ランチョンセミナーなど、多彩な企画を計画しています。
学術集会の意義は、様々な施設、様々な立場の医療従事者が参加して情報を共有することで、よりよい栄養療法を確立し、施設間に差異なく実施できるようにすることであると考えています。多くの皆様の演題応募とご参加をお願い申し上げます。
学術集会の日程は、願い事が叶う七夕の日です。皆様の益々のご発展を祈念しております。